語学編集者による英語ブログ

英語学習書の編集者の視点で、分かりやすく英語を解説していきます。

mustとhave toの違い(ネイティブ校閲 監修記事)

must 話し手の内面からわき上がる「〜しなければならない」

mustがI must ...で自分のことを述べる場合、自身の判断における「強制」を表すことが多いです。家族や他人に急かされて何かをしなくてはいけないのではなく、自らの意思で「〜しなきゃ」と決心しているときに使います。

 

I must study hard. I really want to get into a good university.

一生懸命勉強しなくては。本当にいい大学に入りたいのです。

 

もちろん、You must stop.(止まれ)のように規則や義務を表す文脈では、この限りではないので、そこの違いには注意しましょう。

 

have to 周りの状況•環境から「〜しなければならない」

mustが主観的な「強制」なのに対して、have toは客観的な強制を表す傾向があります。

 

I have to study for the test. My parents worry about me.

私はテストの勉強をしなきゃ。両親が心配している。

 

この場合は私が自らの意思でメラメラとやる気になって「勉強しなきゃ」と言っているわけではありません。「テストがあるから」「両親が心配するから」といった環境的要因があって勉強しなくてはいけないのです。

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I’m sorry I can’t attend your party. I have to work this weekend.

 ごめんなさい、パーティに参加できません。今週末は働かなくては。

「週末に仕事をしなきゃ」 という状況は、おそらくは自らの意思でというよりもシフトの関係とか上司に言われてとか、外的な状況が原因だと考えられます。このようなときにもhave toを使うと適切です。

 

なお、mustとhave toの根本的な違いについては、アルクさんが運営しているイングリッシュジャーナルオンラインで詳しく執筆させていただきました。こちらも是非参考にしてください!

ej.alc.co.jp

mustは堅め、have toはカジュアル

もう1つ両者の大きな違いを紹介しましょう。mustは堅い感じ、一方でhave toはカジュアルなシーンで多く使います。『表現のための実践ロイヤル英文法』(旺文社)に、興味深い統計結果が載っているので引用させてください。

 

会話ではmustとhave toの使用頻度は、約1:7で、have toが圧倒的に多いという英国の統計がある。

 

さらに同書では、I have to go.は頻繁に使うが、I must go.はかなり改まった場でないと使わない。日常会話ではmustほど堅い語を使うシチュエーションは少ないと説明しています。

 

疑問文は、mustよりhave toのほうが使われる

例えば、「私は〜するべきですか」と問うときに、Must I ...?とDo I have to ...?という2通りの聞き方があります。

 

ただ、これも頻度に違いがあり、特にアメリカではDo I have to ...?を好んで使う傾向があります。

 

Do I have to leave now?

おいとましたほうがいいですか。

 

Must I leave now?としても文法的に間違いではないですが、堅いイメージになります。

 

mustには未来形と過去形がない

表の通り、mustには未来形と過去形がありません! ないものはしょうがないので、代わりにhave toを使います。

 

未来を表すwillとmustを並べて使うことはできません。なので、will have to ...とするのが適切です。

 

過去形はhave toをhad toの形に。 

 

I had to write the docment from scratch.

私は最初から文書を書かなくてはならなかった。

 

mustは是非おすすめしたいときにも

先にmustは話し手の主観で内面から感情がわき上がるイメージと説明しました。その熱いイメージが、「強制」ではなく「強い推奨」の意味に転化して使われることがあるので押さえておきましょう。

 

You must watch that movie! It's so interesting.

あの映画を絶対見たほうがいいよ! すごく面白いんだ。

 

このように「絶対おすすめ!」と強く推奨するmustは、親しい友人や家族など近しい相手に対して使うことが多いです。これを「〜しなければならない」とすると誤訳なので注意しましょう。

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ちなみに、must-seeで「必見」という意味になります。強く推奨するmustが複合語になったものですね。

 

マトメ

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ライティング:つばめパブリッシング

イラスト:田島ミノリ

英文校閲&解説協力:Brooke Lathram-Abe

第4文型の基本と第3文型への書き換え

第4文型とは、〈主語+動詞+目的語1+目的語2〉と目的語が2つ来るものです。よく〈S+V+O+O〉と表記します。

 

He gave me a present.

S  V    O       O

彼は私にプレゼントをくれた。

 

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                  第4文型の特徴

  1. 目的語1には必ず〈人〉を表す単語が来る
  2. 第4文型は第3文型に書き換えできる
  3. 目的語2には〈もの〉が来ることが多い
  4. 目的語1を間接目的語と呼ぶ
  5. 目的語2を直接目的語と呼ぶ

 

このなかで1, 2は重要なので必ず頭に入れておきましょう! 4, 5は文法用語なので知識として入れておくと参考書などを読むときに理解しやすいかと思います。

 

なお、目的語については目的語は対象語と訳すのが正解! 第3文型のポイント - 語学編集者による英語ブログにて詳しく解説しています。

 

第4文型と第3文型の書き換え

では、2の「第4文型は第3文型に書き換えできる」について詳しく見ていきましょう。

 

He gave me a present.(第4文型)

                 ↓

He gave a present to me.(第3文型)

 

このように、第4文型を第3文型にするには、直接目的語を動詞の直後に持って来ます。そして、その後に〈前置詞+人〉を続けます。このときの前置詞がやっかいでして、動詞によってtoになったりforになったり変わるのです。

 

第3文型にしたときに〈to+人〉が来る動詞の例

give(与える)

offer(申し出る)

teach(教える)

send(送る)

write(書く)

tell(伝える)

throw(投げる)

show(見せる)

hand(手渡す)

 

ここで前置詞toの意味に迫りましょう。toは「〜へ」「〜に」などと訳しますが、toの根底には「着点、着地」のイメージが流れています。つまり、toは単に方向だけではなく、その方向に進んで「着く」ことまでを表すのです。

 

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I handed a book to her.

=I handed her a book.

私は彼女に本を手渡した。

 

この文だと、私が本を持って、彼女の方向に本を持って行って手渡したという意味。本が彼女の手に「着地」しているのでtoのイメージと調和します。

 

I sent an email to her.

私は彼女にメールを送った。

 

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この例はパソコンなどでメールを送ったことを表しています。私が直接彼女のところに行ったわけではないですが、送信ボタンを押した後、彼女のメールボックスにメールが「着地」したと解釈できます。

 

第3文型にしたときに〈for+人〉が来る動詞の例

buy(買ってあげる) 

get(手に入れてあげる)

cook(料理してあげる)

make(作ってあげる)

call(呼んであげる)

  

toとは違い、forには特に「着地」の意味はありません。forには「〜のために」という意味があり、相手にとって「利益」や「恩恵」を生じる文脈で使われることが多いです。

 

I made some salad for him.

= I made him some salad.

私は彼のためにサラダを作った。

 

I got a present for him.

私は彼にプレゼントを買った。

 

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getはbuyと同じ意味でよく使います。プレゼントの購入は彼にとっての利益や恩恵を生じる分かりやすい例でしょう。ポイントは、この文は私がプレゼントを買った事実のみを表していて、プレゼントがまだ彼の手に「着地」していない点です。

 

2つ目の目的語が長い文に注意!

I asked him how to use a smartphone.

S V  O             O

私は彼女にスマートフォンの使い方を聞いた。

 

これは2つ目の目的語が〈疑問詞+to不定詞〉で長いパターンです。長くても「(人)に〜を」という基本に従えばOKです。

 

She told me that she'd be home early.

 S     V     O        O

彼女は早く帰ると私に言った。

これはさらに2つ目の目的語が長い例。that節なのでthatのあとは〈主語+動詞〉になっていますね。

 

SVOOの第4文型は構成要素が多いので、他の文型よりも長くなりがち。長い文を前にしても慌てずに、どれがSか、どれがOかなど丁寧に見ていけばマスターできるはずです!

 

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目的語は対象語と訳すのが正解! 第3文型のポイント

第3文型とは、 〈主語+動詞+目的語〉つまり〈S+V+O〉の形をとる文です。まずシンプルな第3文型の例文を紹介しましょう。

 

I teaches English.

S      V           O

私は英語を教えている。

 

I     watch     TV.

S         V         O

私はテレビを見る。

 

このように動詞のあとに目的語が直接続くのが一番のポイントです。teach with Englishとかunderstand on itとか、間に前置詞が入ることはありません

 

object=「目的語」は誤訳!?

第3文型というと、「目的語」という語句の意味不明さにつまずく人が多いようです。「目的語」と言われたところで「目的ってゴール? それとも目標っていう意味? どういう意味か分からない!」ですよね。抽象的でつかみどころのない語です。

 

ではどうすればいいのか。答えは簡単です。Oは「目的語」と捉えるのではなく「対象語」と理解してください! 

 

そもそも英語の文法用語であるobjectを輸入して翻訳しようとなったときに「目的語」という語が造られたのですが、実はこれ、誤訳だと言われています。

 

objectの主な意味をチェックしてみましょう(『オーレックス英和辞典』を参考)

①(見たり触れたりできる)物、物体

②〈感情•動作などの〉対象、的

③〈行為の〉目的、目標、意図

 

昔、文法用語のobjectを訳すときに、③の意味から「目的語」としてしまったようです。適切なのは③ではなく②で、「対象語」と捉えたほうがいいのです。

 

次のように、目的ではなく「対象」で考えてみましょう。

I teach English.

    ↓

teachという動作(教える)の対象がEnglish

    ↓

English=目的(対象)語

 

I like him.(私は彼が好きだ)

   ↓

likeという感情(好き)の対象がhim

   ↓

him=目的(対象)語

 

一見分かりにくい第3文型

I like him.だと目的語がhim1語なので理解しやすいのですが、なかには2語以上でかたまりになって目的語となる場合もあります。

 

I want to eat something.

S  V            O

私は何か食べたい。

 

この場合、to eat somethingを1つのかたまりとして目的語として捉えます。to eatの部分は文法的には不定詞と言われ、これが目的語になるんですね。

 

I don't know what to do.

S      V               O

私はどうすべきか分からない。

 

これはwhat to doの部分がかたまりで目的語となります。what to doで「〜すべき」と訳します。

 

I know that he is right.

S  V               O

私は彼が正しいと知っている。

 

Oが長いですね。これは4語まとめてかたまりで目的語になっています。〈that+S+V〉でthat節と呼ばれるものです。先に紹介したI like him.といったシンプルな第3文型に比べたら複雑ですが、that節は目的語になると覚えましょう。

 

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「合う」suit, fit, match, go withの違い(ネイティブ校閲 監修記事)

suitは色•服などが似合う

これは〈色•服など+suit+人〉で「人に〜が似合う」という意味になります。主語に人が来ることはなく、主語には色や服などが来ます

 

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Pink really suits you.

ピンクが本当に似合うね。

 

The dress suits you. You look beautiful.

そのドレスに合っているね。きれいだよ。

 

Do you think this color suits me?

-Yes, it suits you very well.

 この色は私に合うと思う?

-うん、すごく似合っているよ。 

 

文法的な説明を続けると、受け身形になることはありません。また、suitで「〜が似合っている、似合う」という状態を表しており、普通は進行形にはしません。

× You are suited the dress. 

× The dress is suiting you.

 

 

fitはサイズがぴったり合う

fitは大きすぎず小さすぎずにサイズが合うというときに使います。とりわけサイズが人の体型に合うと言うときに多く使います。

 

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This hat fits me perfectly.

この帽子はサイズがぴったりです。

 

XS should fit me.

XSサイズが私に合うはず。

 

shouldは助動詞で、この場合は推量を意味します。買い物をしていて、実際に試着する前に「いつもXSだから、きっと今回もXSが合うはず」と思って発言しているようなシーンを想像してください。

 

This refrigerator won’t fit in our kitchen. It’s too big.

この冷蔵庫はうちの台所に合わない。大きすぎる。

 

人の体型以外でもうまく規格のサイズに収まらないと言うときに使えます。〈fit in +場所〉です。

 

文法的にいえば、suitと同様にfitも受け身形にはなりません。稀に進行形になることがありますが、普通は現在形で使います。

 

match / go with は色•柄などが調和する

 

matchやgo withは「2つのものがあって、組み合わせたときの調和がとれている」と言いたいときに使います。matchとgo withは交換可能なこともありますが、go withのほうがカジュアルな響きに。

 

ちなみにmatchの中心的な意味は「釣り合うもの」。それからmatchには名詞で「試合」の意味もありますね。試合は、釣り合った人(互角の人)同士が競争相手として競うものです。そのイメージで「調和する」の意味をとらえていきましょう。

 

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さて「組み合わせ、調和」というと何を思い浮かべますか。組み合わせがいいか、調和がとれているかを重要視するものといえば、インテリア、ファッションから食事の食い合わせまで色々ありますね。例文を読んでいきましょう。

 

① 文型 1〈もの(主語)+match[go match]+もの〉

 

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The hat matches[goes with] his T-shirt.

   もの                                         もの

その帽子は彼のTシャツと合っている。(服のコーデ)

 

The new rug doesn't match[go with] the sofa.

     もの                                                 もの

新しいラグはソファと合っていない。(インテリアの調和)

 

さて、それぞれの文で何と何が調和しているのか注目してみてください。「帽子とTシャツ(服)」「ラグとソファ(家具)」と、どれも同じカテゴリー内で比較していますね。これはmatch[go with] を理解するうえで重要なポイントです。

 

続いて他の例も見ていきましょう。次の2文はmatchに交換出来ない例です。

 

Crime often goes with poverty.

貧困にはしばしば犯罪が伴う。

  

Meat dishes go well with most red wines.

肉料理と赤ワインはよく合う。

  

② 文型2〈主語+match+もの+to+もの〉

matchは〈主語+match+もの+to+もの〉の文型にもなり、この場合「2つのものを調和させる、組み合わせる」という意味になります。

 

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The stylist matched the model's shoes to her dress.

  主語                                もの                    もの

スタイリストはモデルの靴をドレスに合わせた。(服のコーデ)

 

これをgo withで言い換えると次のようになります。

 

The model's shoes go with her dress.

そのモデルの靴はドレスと合っている。

 

 まとめ

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「話す」speak, talk, say, tellの違い(ネイティブ校閲 監修記事)

speak, talk, say, tellはどれも中学レベルの英語なのに、いざ使い分けるとなると中•上級者でも間違えることがあります。

 

まず、この4単語を2つのグループに分けることから始めましょう。自動詞•他動詞のどちらで使うことが多いかで分類します。

 

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自動詞と他動詞の意味はこちら。

  • 自動詞=動詞のあとに目的語が来ない。〈動詞+前置詞〉になることが多い
  • 他動詞=動詞のあとに目的語が必要

  

自動詞のグループ

4単語のうち主に自動詞として使われるのはspeakとtalkです。2つのニュアンスがどう違うか、まずは下の図を見てイメージをつかみましょう。 

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speakの中心的なイメージ→言葉を発する

speakが表すのは、言語活動の「聞く」や「書く」に対応する「話す」です。英語試験のスピーキング(Speaking)をTalk, Say, Tellとは言わないですよね。

 

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①〈speak about+人〉で「〜について話す」

My teacher spoke about how to study for the test.

先生はテストに向けてどう勉強するべきか話した。

② 言語を話す 

He speaks both English and Japanese.

彼は英語と日本語の両方を話す。

 

特定の言語を話すと言いたいときは、sayやtalk, sayを使わず、必ず〈speak+言語〉です。

 

Do you speak English?

英語を話しますか?

 

これは相手がコミュニケーションの手段として英語を話すか聞くときに重宝するフレーズ。これをCan you speak English?と言うと「英語を話すことができますか?」 と能力があるか問う意味になるので注意。上から目線になります。

 

なお、この場合は自動詞ではなく他動詞として使います。speak with Englishなどと言わずに、そのまま目的語のEnglishを置きます。ただし、下のように「英語というツールを使って話す」という場合はspeak in Englishと言うこともあるので注意しましょう。

 

Mariko couldn’t understand us because we were speaking in English.

私たちが英語で話したのでマリコは私たちが言っていることを理解できなかった。

 

 

③〈speak with+人〉で「人と話す」、〈speak to+人〉で「人に話す」

 I'd like to speak to you.

お話があります。

 

これはオフィスで部下が上司に話しかけるようなケースを想像してください。なお、冒頭のspeakの図では聞き手を複数にしていますが、話をする相手が1人でも使えます。この文をI'd like to talk to you.としてもOK。少しカジュアルな響きになります。

 

④ 大勢の前で話す、演説•スピーチする

I spoke to students about the Internet business.

私は生徒たちにインターネットビジネスについて話をした。

 

スピーチや発表など、あらたまった内容を大勢に向かって話すときにspeakをよく使います。「堅めの内容を大勢に向けて」というのがspeakの特徴の1つなので是非覚えておいてください。このイメージを表したのが冒頭の図です。図を見ると矢印が一方通行で、聞き手が複数いますね。

 

talkの中心的イメージ→(相手に向かって)話をする

speakが「話し手→聞き手」の一方通行のイメージなのに対して、talkは双方向のイメージが強くなります(一方向の場合もある)。さらに詳しく言うと、talkはspeakよりカジュアルで「お喋り」のニュアンスが出てきます。

 

さて、ここまでspeakとtalkを説明してきて、こう思った方がいるかも。

じゃあ、TED talksはTED speechじゃないの

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確かにspeechのほうが適切なのかもしれませんが、あえてtalkにしているのでしょう。

 

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①〈talk with+人〉で「人と話す、話し合う、お喋りする」

   〈talk to+人〉で「人に話す」

I talked with my friends over a cup of coffee.

私はコーヒーを飲みながら友達とお喋りした。

冒頭の図はtalkは一対一で表していますが、このように複数人で話す場合にも使えます。

 

なお、talkに近い語でtalkよりもっとフランクな語にchatがあるので一緒に覚えておくのがオススメです。chatになると双方向のニュアンスがtalkよりも強くなります。〈chat with 人〉の形でよく使います。

 

②〈talk about+事柄〉で「(事柄について)話す」

We talked about the project.

私たちはプロジェクトについて話し合った。

 

他動詞のグループ

主に他動詞として使うのはsayとtellです。この2つを使いこなすには、文法的な違いを把握できるかどうかが鍵になります。

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特にsay youとは言えないのに対して、tellのあとは大半の場合「人」が続く点を必ず押さえてください! ここを間違える日本人がとっても多い!と校閲のブルックさんからも指摘がありました。

 

sayの中心的なイメージ→ある内容を言葉として発する 

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①〈say+言葉•意見•内容〉で「〜を言う」 

Say goodbye to your friends.

友達にさようならを言って。

 

He said something to me.

彼は私に何か言った。

 「誰に」言うのかまで言及したいときは、〈say 人〉ではなく〈say+内容+to 人〉で表します。

 

②〈say+that ...〉で「〜ということを言う」 

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 He said that something was wrong with this laptop.

彼はこのラップトップの調子がおかしいと言った。

 

She said that it was cold today.

彼女は今日は寒いと言った。

 

このthatは接続詞で「〜ということ」を表します。接続詞なのでthatのあとは〈主語+動詞...〉が続きます。

 

tellの中心的なイメージ→ある内容を相手に伝える

4つの動詞のうちtellだけが二重目的語をとれます。二重目的語というのは〈S+V+O++O〉の第4文型のかたちです。最初のOは必ず人が来ます。

 

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①〈tell+人+目的語〉で「人に〜を伝える」

※人が省略できることもある

He told me an interesting story.

 S    V     O            O

彼は私に興味深い話をした。

 

Tell me the truth. / Tell the truth.

本当のことを話して。

 ここで、Tell the truth.という、tellのあとに人が続かない例が出てきました。他にもtell a lie(ウソをつく)なども同じ例です。

 

 

②〈tell+人+that ...〉で「人に〜ということを伝える」

※人が必ず必要

He told me that he wanted to come to the party.

彼は私にパーティに行きたいと行った。

 

③〈tell+人+to+動詞の原形 ...〉で「人に〜するように言う」

※人が必ず必要

The doctor told me to get a lot of sleep.

医者は私に睡眠をよくとるように言った。

 

I told my daughter to clean her room.

私は娘に自分の部屋を片付けるように言った。

 

〈tell+人+to+動詞の原形〉は、人にアドバイスしたり指示したりするときに頻繁に使います。大事な構文なので是非使いこなせるように!

 

以上、①②③の大半で〈tell+人〉になっている点も押さえておきましょう。

 

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「教える」teach, tell, showの違いとは?(ネイティブ校閲 監修記事)

teachは科目など知識や技能を教える

teachは科目や学科を教えるという意味で使うことが多いです。対応する単語はlearnです。「学校の先生がteachして、生徒がlearnする」と対応させましょう。

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Miki teaches English.〈teach+科目〉

ミキは英語を教えている。 

 

Miki teaches us English.〈teach+人+科目〉

ミキは私たちに英語を教えている。

 

My mother taught me to swim.

母が私に泳ぎ方を教えてくれた。

 

お母さんが子どもに泳ぎ方を教えるときは「学校の科目」とは言えませんが、「技能」を教えているのでteachが適切です。

 

ちなみに「道順を教えてほしい」と頼むときにはteachは使いません。代わりにtellやshowが適切です。そもそもteachの中心的な意味は「知識や技能などを与える」です。「与える」のだから「teachする人」と「learnする人」の関係性は次のように限られてきます。

 

  • 先生→生徒
  • 親→子ども
  • 特定の分野において秀でた人→その分野において知識がない人

 

このように「teachする人」のほうが立場が上だったり、知識があったりするのです。このことを考えると、単に「道順を教えてほしい」と頼むときにteachを使わない理由が分かるはず。普通「道順を教える人/教えてもらう人」の関係性に、上下関係はありませんから!

 

tellは口頭で情報を教える•知らせる

 

tellは「〜を伝える」と訳すことが多い基本単語ですね。tellの中心的な意味は「ある内容を相手に言葉で伝える」です。相手が知らない内容を伝えるようなときは「教える」と訳すことがあります。

 

tellの「教える」は、あくまでも情報伝達するということ。科目を教えるteachとはまったく違います。

 

Could you tell me your phone number?

電話番号を教えていただけませんか?

 

Could you tell me the way to the nearest station?

最寄駅までの行き方を教えていただけませんか?

 

これは海外旅行先で重宝する定番フレーズ。このとき話し手は「道案内して一緒に来て」と相手に求めているのではありません。「口頭で道順を教えてください」と頼んでいます。

 

showは、指し示して教える•案内する

 

「〜を見せる」という意味のshowも「教える」という意味で使うことがあります。tellと似たような使い方をしますが、ニュアンスが違うので注意しましょう。

 

Could you show me the way to the nearest station?

最寄駅までの行き方を教えていただけませんか?

 

このとき話し手は、相手が駅まで先導して道案内してくれることを期待しています。もしくは話し手が地図を持っていて、相手に地図上を指差しすることで教えてもらおうとしています。「口頭で教える」tellと対照的です。

 

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Could you show me the way to the nearest station on the map?

地図で最寄駅までの行き方を教えていただけませんか?

  

The landlord showed us the house.

大家は私たちに家を案内した。

 

この場合も口頭の説明ではなく、実際に大家が各部屋を見せて案内してくれたことを意味します。

 

showの場合は、教える側が口だけではなく手足を動かして説明していると理解しましょう。

 

まとめ

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アメリカの学校ではCan I 〜?よりMay I 〜?を教える!?

 

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以前の記事でCould I 〜?, Can I 〜?, May I 〜?の違いを解説しました。その記事を制作しているときに、校閲担当のブルックさんから出たこの指摘。

 

聞けば、アメリカの小学校では「トイレに行っていいですか?」と許可を求めるときに、May I 〜?で聞きましょうと教わるそう。

 

Can I go to the bathroom?

May I go to the bathroom?

 

そして、Can I 〜?は「〜してもいいですか?」ではなく、「〜できますか?」と能力を聞くときに使いましょうと教わるらしい。

 

これは学校だけの話ではなく、ブルックさんが家でお父さんに「出かけていいですか?」と聞くときもMay I leave now?を使っていたそう。

 

Can I leave now?と聞くと、お父さんが冗談でこう言うこともあったとか。

 

Yes, you can do it, but I won’t permit you to.

 そうすることはできるけど、私は許可しないよ。

 

Can I 〜? は間違いなの!?

「え、じゃあ、Can I 〜?って間違いなの!?」と思いますよね。いえいえ、そんなことはありません! 実際のところ、ネイティブは許可を求めるときに頻繁にCan I 〜?を使います。Can I 〜?は、許容された表現として広く使われていると考えましょう。

 

一方で、May I 〜?は「古めかしい英語」「おばあちゃんが使う感じ」と主張している学習書もありますが、そんなことはないのです。事実、小学校で習うのですから。

 

May I 〜?とCan I 〜?の違い

実際のところは、このように区別すればいいでしょう。

  • May I 〜?は、アメリカの小学校で習う折り目正しい英語。やや格式張ったフレーズ。
  • Can I 〜?は、許可を求めるときの表現としては本来推奨されない。しかし、一般的に使われており、広く許容されている。口語的でカジュアル

 

こちらの動画でも解説されています。英語での解説ですが、英語字幕も出るので是非! クリアな発音でゆっくり説明してくれているので分かりやすいです。

learningenglish.voanews.com

 

動画の内容を少し翻訳してまとめましょう。

 

Can I drive your car?と聞くと、次の2通りの意味が考えられます。

•私はあなたの車を運転できる能力がありますか?(能力)

•あなたの車を運転してもいいですか?(許可)

 

聞き手が前者の意味でとらえてしまうと「私の車、マニュアルだけど大丈夫?」というように、話が噛み合わない可能性が。

 

May I drive your car? / Could I drive your car?

あなたの車を運転してもいいでしょうか?

 

Can I 〜?だと相手を混乱させる可能性があるので、May I 〜?Could I 〜?で聞いたほうが伝わりやすいでしょう。

 

動画のなかでも次のように説明しています。

  • 本来、canは「能力」を表すもの
  • 今日では許可を求めるときにCan I 〜?を使う人が多く、許容表現

まとめ

アメリカの小学校では、許可を求める表現としてCan I 〜?よりもMay I 〜?を優先的に教えるというお話でした。

 

この話、個人的にはけっこう衝撃でした。今まで英語学習書を何十冊も編集してきたのですが、そのような解説を一度も読んだことがなかったので。日本人の先生はもちろん、ネイティブの先生でもこのポイントに触れる方はいませんでした!

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Can I 〜?, May I 〜?,Could I 〜?の詳しいニュアンスや丁寧度については、こちらの記事も参考にしてください!

english-gogaku.hatenablog.com

 

ライティング:つばめパブリッシング

イラスト:田島ミノリ

英文校閲&解説協力:Brooke Lathram-Abe

Could I~?, May I~?, Can I~? の違いは?(ネイティブ校閲 監修記事)

今回は許可を求めるときのフレーズを詳しく説明していきます。「〜してもいいですか?」とたずねるとき、よく使われるフレーズを丁寧な順から並べるとこうなります。

 

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下のリンクに貼ってある前の記事で紹介した通り、現在形よりも過去形のほうが丁寧になります。なので、Can I 〜?よりCould I 〜?のほうが丁寧です。

  

english-gogaku.hatenablog.com

 

ビジネスでも日常でも Could I 〜?

Could I order today’s fish special?”

本日のお魚料理をいただいてもよろしいでしょうか?

 

Of course, I’ll bring that right out for you.

もちろんです。すぐにお持ちいたします。

 

I’m afraid we’re sold out of today’s fish special. Would you like to try the steak instead?”

申し訳ないですが切らしております。代わりにステーキはいかがでしょうか?

 

Could I see a menu, please?

メニューを見てもよろしいですか(見せていただけますか)?

 

Sure, here you are.

もちろん、どうぞ。

 

Could I 〜?は丁寧な表現で、レストランで注文するときなどによく使います。もちろん日常会話で友達に許可を求める場合にも使える便利な表現です。

 

ちなみに、Could I possibly 〜?にすると丁寧度がワンランク上がります。possiblyは「ひょっとして」という副詞。「もしかして〜することは可能ですか?」といった丁重な依頼になるのです。

 

格式張ったイメージのMay I 〜?

May I 〜?は、少し格式張って許可を求めるニュアンスが出てきます。お店の館内放送や店員さんの接客用語など定型化した文で見聞きすることが多いです。

 

May I have your attention, please?

(館内放送で)お知らせいたします。

 

May I help you find what you’re looking for?

(店員が客に)何かお探しするのをお手伝いいたしましょうか?

 

May I help you with your bags?

お荷物を(運ぶのを)お手伝いいたしましょうか?

 

では今度は、日常会話ではMay I 〜?をどう使うのか見ていきましょう。

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以下、例を見ていきましょう。

 

May I go to the bathroom?

[教室で生徒が先生に]トイレにいってもよいでしょうか?

 

May I sit here?

こちらに座ってもよろしいですか?

 

-Sure. / Certainly. もちろん。

-Sure, go ahead. もちろん、どうぞ。

 

-I'm afraid you can't. This seat is taken.

申し訳ないですが、この席は埋まっています。

 

座っていい場合、Yes, you may.とも言えます。しかし、これは「いいでしょう、よかろう」と、親が子どもに許可を与えるような響きになるので注意が必要です。

 

同じ理由で、座ってはダメなときに、No, you may not.と言うと、上から目線な印象を与えてしまいます。

 

カジュアルで一番使う機会が多い Can I 〜?

Can I have a hamburger combo?

ハンバーガーコンボをもらえますか?

  

Can I come in?

入ってもいいですか?

 

今回紹介したフレーズのなかで、日常会話で最も使用頻度が高いのがCan I 〜?です。友人や同僚へのちょっとしたお願いから、カジュアルなレストランやファストフードでの注文まで、使用範囲は実に広い。

 

発音のポイントも押さえておきましょう。「キャン ナイ」ではなく、「カナイ」というイメージで。最初のカは「カー」と強く発音しません。

 

Can I use your laptop?

あなたのノートパソコンを使ってもいいですか?

 

Sure, go ahead. もちろん、どうぞ。

 

I'm afraid you can't. I'm going to use it for a while.

申し訳ないですが、私がしばらく使うつもりです。

 

 使えるシーン•相手別 許可を求めるときの表現

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上にシーンや相手別に、使うときの目安にしてください。

 

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まとめ

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ライティング:つばめパブリッシング

イラスト:田島ミノリ

英文校閲&解説協力:Brooke Lathram-Abe

 

Could you~?, Would you~?, Can you~?, Will you~?の違いは?(ネイティブ校閲 監修記事)

「〜してもらえますか?」と依頼•お願いするときの表現は、英語だと

 

  • Could you〜?
  • Would you〜?
  • Can you〜?
  • Will you〜?

 

など、複数あります。

 

しかし、それぞれ丁寧度合いが違います。なかには命令口調に聞こえうるものも! 注意が必要ですね。

 

結論をいえば、丁寧な順から並べると次のようになります。

Could you〜? > Would you〜? > Can you〜? > Will you〜?

 

しかし「この順を覚えといてね。以上!」だけだと、丸暗記しているのと同じ。頭に定着せずに、結局使い分けができないはず。本記事では、記憶が定着するように、きちんと根拠も説明します。

 

お願いするときの丁寧度

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 例文

Could you〜?

Could you review this document?

この書類を確認していただけませんか?

 

ビジネスシーンで上司に書類の確認を依頼するシーンです。Could you〜?には「ご迷惑でなければ」といったニュアンスが含まれます。

 

Would you~?
Would you please open the window?

窓を開けていただけませんか?

 Would you〜?だけでも丁寧ですが、pleaseを挿入することで、より丁寧な響きになっています。

 

pleaseは丁寧度を上げる単語として、Wouldの他にも、Could you please〜? Can you please〜? Will you please〜?の形で使えます。ただし、言い方や文脈によっては「どうかお願いします」と切に願うような響きになることも。

 

 Can you〜?
Can you help me with my report?

レポートを手伝ってもらえませんか?

 

ここまで来るとだいぶカジュアルな印象に。格式張ったビジネスシーンでは控えたほうがいいでしょう。一方で、親しい同僚同士の会話では頻繁に出てきます。

 

Will you〜?
Will you open the window? 

窓を開けてくれる?

 

これを強い口調で言うと命令に聞こえてしまうので要注意。使うとすれば家族間同士ですが、命令めいたフレーズであることは変わりありません。

 

そういったニュアンスを持つので、使うシーンは限られます。強いていえば、相手の負担度が低いときに使います。例えば、あなたのお兄さんが窓のすぐそばにいるとします。その場合、お兄さんにとって窓を開けるのは簡単なことでしょう。そういったシーンを想像してください。 

 

使えるシーン別 お願いするときの表現

ビジネスや日常会話のシーン別、TPOによってどのフレーズを使うべきか表にまとめました。目安として参考にしてください。

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どちらが丁寧? → 可能かどうかを聞く vs. 意思を聞く

では、丁寧度合いの順序を決める根拠に迫りましょう。4つのフレーズは、「可能かどうかを聞く」もしくは「意思を聞く」グループに分類できます。

「可能かどうかを聞く」グループ

これに該当するのがこちら。

  • Could you〜?
  • Can you〜?

 

そもそもcanとcanのcould(canの過去形)は「可能」「可能性」を表す助動詞ですね。そのことからも、この2つが「可能かどうかを聞く」グループに入ることは理解しやすいはず。

 

可能かどうかを聞くのだから、ニュアンスとしては次のようになります。

  • 〜できるでしょうか?
  • 〜することは可能でしょうか?

「意思を聞く」グループ

こちらに該当するのがこちら。

  • Would you〜?
  • Will you〜?

 

willとwould(willの過去形)は、「意思」を表す助動詞です。なので、こちらのグループに入ります。

 

Will you〜?やWould you〜?で聞くときのニュアンスは以下のようになります。

  • 〜する意思はありますか?

 

では「可能かどうかを聞く」のと「意思を聞く」のと、どっちが丁寧でしょうか。

 

丁寧なのは「可能かどうかを聞く」です。

 

「〜しますか? 〜する意思は?」と直接的に意思を聞くよりも、「あなたにとって〜するのは可能ですか?」と聞くほうが丁寧な印象ですよね。

 

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どちらが丁寧? → 現在形 vs. 過去形

丁寧度の決定にかかわる要素は、もう1つあります。そして、それは「可能」vs「意思」よりも丁寧度を決定するうえで重要な要素となります。

 

その要素とは…「現在形なのか過去形なのか」です。結論をいえば、現在形よりも過去形にしたほうが丁寧になります。

 

4つのなかでは、Could you〜?とWould you〜?が、それぞれ助動詞の過去形を使ったフレーズです。

 

なぜ過去形にするだけで丁寧になるのか。こう考えると覚えやすいです。現在から過去を見ると「時間としての隔たり、距離感」があります。

 

丁寧な印象を与える言い回しには、馴れ馴れしさは感じられず、むしろ一定の距離感があります。過去形が持つ隔たった感覚、距離感が、そのまま丁寧な表現として生きてくるのです。

 

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以上、Could you〜? > Would you〜? > Can you〜? > Will you〜? の順で丁寧となる根拠でした!

 

Will you〜? は使ったらマズイのか

ここまで理解すると、果たしてWill you〜?を使って失礼にならないか疑問に思う方がいるはず。

 

校閲のブルックさんに聞いたところ、

う〜ん、家族とか、親しい友人にならあり得るけど、親が子どもに対してもWill you〜?はあまり使わない。失礼な響き、命令的なニュアンスが含まれるから。普通はCan you〜?など他のフレーズにするかなぁ。

といった回答でした。

 

私がカナダに1年滞在していたとき、ホストファミリーでも勤務先でも、Will you〜?で何かを依頼されたことはありませんでした。たとえ上司でもCould you〜?で仕事の指示をしてくれていました

 

ブルックさんと私が一致した意見はこちら!

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英語だとただでさえ意思疎通が難しいのだから、あえて丁寧度合いの低い言葉を選択しなくてもいいかと。丁寧度が高いCould you〜?で依頼したほうが、コミュニケーションが円滑に進むはずです。

マトメ

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ライティング:つばめパブリッシング

イラスト:田島ミノリ

英文校閲&解説協力:Brooke Lathram-Abe

[英語の使い分け] see, look, watchの違いは?(ネイティブ校閲 監修記事)

「見る」は「見る」でもsee, look, watchと色々な単語があります。ネイティブは、どう使い分けているのでしょうか。見ていきましょう!

see:意識的ではなく目に入る

 

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seeは、以下のように自然に目に入ったときの「見る」を表します。

  • 道ばたで誰かを見かけたとき
  • 窓から外を見ると山が目に入ったとき

 

 You can see a sign board over there.

あちらに看板が見えますね。

 

これは「あっちを見れば、看板が自然に目に入りますね」というニュアンスで使っているのでseeが適切です。

 

I saw her walking down the street alone.

彼女が通りを1人で歩いているのを見た。 

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look:止まっているものを意識的に見る

 

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lookは自動詞なので、多くの場合、あとに前置詞がつきます。〈look at+人•もの〉で、「〜を見る」という意味になることが多いです。

 

lookには「一定時間、見る」ニュアンスもあります。「チラ見」ではなく、「意識してしばらく見る」のです。

 

She looked at me sadly.

彼女は悲しそうに私を見た。

 

I looked back but saw nothing.

振り返ったが何も見えなかった。

 

これは、lookとseeの違いを理解する上で役に立つ例文です。

 

look back(振り返る)は、意識的に後方を見ることですね。振り返って見たが、saw nothing(何も見えなかった)、つまり、視界に何も入らなかったと言っているので「無意識的に目に入る」のseeを使います。

 

 Look at the sign board over there.

あそこの看板を見て。

 

ちなみに、seeとlookの関係は、「無意識的に/意識的に」という点でhearとlisten toの関係と同じです。hearとlistenの記事も参考にしてください。

 

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watch:動いているものを意識的に見る

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watchの中心的なイメージは「ある程度の時間、何かを注意して見る」です。特に「動いているもの」に対して使うことが多いです。

 

I watched a baseball game on TV last night.

昨夜、テレビで野球の試合を見た。

 

「テレビを見るときは、watchを使う」は基本として是非覚えておきましょう。テレビの中の動いている選手やボールを見るのでwatchと考えればOK。

 

I love watching you dance.

あなたが踊っているのを見るのが大好き。 

 

「見守る」のwatch

 

I have to watch my children carefully so they don't get into trouble.

問題を起こさないように、注意して子どもたちを見てなきゃ。

 

watchは「見守る、注視する」という意味でもよく使うので覚えておきましょう。まるで動物のように動く子どもたちを見るのでwatchです。

 

lookより、watchのほうが動的なイメージ

 

先ほど「lookは止まっているもの、watchは動いているもの」と説明しました。ただ、これは100%絶対的なルールではありません。

 

Look at that bird flying over there.

あっちで飛んでいる鳥を見て。

 

この文はOK! これは、Look at that bird.という文にflying over there.が付属的についているだけですね。Look at that bird.は正しいので、語句を足しても許容されます。

 

lookと比べたときに、より動的なイメージと結びつくのがwatchと考えましょう。

 

「映画を見る」はsee or watch?

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Watching that movie on TV was fun, but seeing it on a big screen in the movie theater was much more exciting.

その映画をテレビで見て面白かったが、映画館の大画面で見たほうがずっと迫力があった。

 

テレビで見るときはwatchで、映画館で見るときにはseeを使っています。なぜでしょうか?

 

「映画の中の人やものは動くんだし、何よりも映画は意識的に見るんだから、seeは間違いで、watchが正解では?」と疑問に思う方が多いはず。

 

「どこで」映画を見るかで区別

 

watch a movie at home 自宅で映画を見る

see a movie in the theater 映画館で映画を見る

 

「どこで」映画を見るかがカギになります。映画館の大きなスクリーンで映画を見るとき、席に座れば意識して注視しなくても「自然に」 映像が「目に入って」きますよね。

 

そのため、映画館で映画を見るときは「無意識的に」「自然に」「目に入る」ニュアンスを持つseeを使うのです。

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ただし! 「これは100%守らなくてはいけないルールではありません」と校閲のブルックさんから指摘をもらいました。

watch a movie in the theater
see a movie at home

と言っても間違いではないよ〜とブルックさん。watch a movie in the theaterと言っている人を見かけても、「それ、間違いだよ!!!!」と目くじら立てて指摘することではありません。

マトメ 

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ライティング:つばめパブリッシング

イラスト:田島ミノリ

英文校閲&解説協力:Brooke Lathram-Abe

 

ネット英語は玉石混交! 校閲者について

ネット英語は玉石混交!

本ブログでは、

「文法的に正しく自然な英語」をご紹介したく、

アメリカ人のプロ校閲者に依頼して記事をチェックしてもらっています。

 

さらに、私が解説を書く際にも彼女に相談。

彼女から見た「日本人が間違いやすいポイント」に考慮して記事を完成させています。

 

そのため、

  1. 記事ライティング
  2. ネイティブ校閲
  3. 解説をどうするかディスカッション
  4. 修正を経て記事UP…

と、ブログ更新までに結構時間がかかります。。。

なので更新頻度が低く、必然的にまだ記事数も少ないのですが、少しずつ記事数を増やしますので、読んでいただけると有り難いです。

 

さて、普通、紙の英語学習書を編集する際には、プロのネイティブ校閲がつきます(一部日本人の著者、編集者だけで作ってしまう本もありますが! こわい!)。

なのに、ブログやSNSになると、ネイティブ校閲のチェックをしていない記事が大半なではないでしょうか。

 

ネットで英語の勉強は確かにできるよ、でもネットに載っている英語の情報は玉石混交だからね!

 

これは、早稲田大学の教授をしていたアメリカ人の先生に取材したときにお聞きした言葉です。

 

実際、SNSで英語勉強系のアカウントを拝読して、残念ながら間違った英語フレーズが何万もシェアされている…と愕然とすることも(!!!)。

 

先に宣言した通り、本ブログでは自然な英語を紹介したいので、普段私が書籍を作るときに一番信頼しているネイティブ校閲についてもらっています

 

もちろん、単に「ネイティブなら誰でも良し」ではありません。

 

彼女は、英語書籍の編集•校閲があり、教養もあり、ネイティブレベルの日本語を話せます。もちろん彼女自身が直接生徒さんに英語を教えている点も重要なポイント。

 

彼女のおかげで本サイトの質が上がり、読者の皆さんのお役にたてることを祈っております!

 

…と熱が入りすぎた前置きになりましたが、以下、校閲のブルックさんの経歴です。

 

ネイティブ校閲者について

Brooke Lathram-Abe (ブルック)
文学修士

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編集・校正・翻訳及び英会話・ヨガの指導を行なっている。
編集業に関しては、主に英語教育での仕事に熱意を持って取り組んでいる。
株式会社三修社株式会社KADOKAWA、IBCパブリッシング株式会社などの大手出版社のご依頼を受け、これまでに多くの書籍の制作に携わってきた。

担当した主な書籍:
『Distinction 2000』Atsu 著 、KADOKAWA
『論理的に話す・書くための英語変換術』鈴木瑛子 著、株式会社三修社
『全国通訳案内士試験「英語2次(口述)」合格! 対策』新日本通訳案内士協会 著、True Japan School 監修、株式会社三修社
『世界のエリートを唸らせる 話すビジネス英語』塚本亮 著、株式会社三修社
『最新必須英文法』 浅見ベートーベン 著、IBCパブリッシング株式会社

英会話•ヨガに関しては、関東周辺(千葉)及びオンラインで英会話と「英語でヨガ」のレッスンも指導している。

HP→https://ja.eigo-yoga.com/
Instagram→ @starrybrooke_yoga

 

以上です。

彼女が校閲済みの記事にはブログのタイトルに(ネイティブ校閲 監修記事)とつけております。少しずつ監修記事を増やしていく予定です。どうぞよろしくお願いします!

english-gogaku.hatenablog.com

 

[表で英語を理解!]laugh, smileの違いは?(ネイティブ校閲 監修記事)

                                           2020年4月28日 記事 アップデート

突然ですが…「笑う」は英語で何と言うでしょうか?

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実は、英語には「笑う」を表す表現が豊富にあります。それぞれ微妙に意味が違うので、使い分けできたほうが英語を話すときに役立ちます。

 

 

laugh:声を出して笑う

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laughは声を立てて笑う様子を表す語です。 面白い話を聞いて笑うときも、バカにして笑うときにも使える点に注意しましょう。用法としては、自動詞なので〈laugh+前置詞〉の形になることが多いです。

laugh atのパターン
Don't laugh at me. I'm serious.

笑うなよ。真面目なんだから。

 Don't laugh at poor people. 

貧しい人たちをあざ笑ってはいけない。

laugh withのパターン

I’m laughing with you, not at you.

あなたをあざ笑っているのではなく、あなたと一緒に笑っているんだよ。

 

これは、laugh withとlaugh atの違いを理解するため最適な文です。ネイティブ校閲のブルックさんによると、このフレーズは日常会話でもよく聞くそうです。

 

  • laugh at 人〉 (人を対象として、その人のことを)笑う
  • laugh with 人〉(人と一緒に)笑う

smile:声は出ないが、口角を上げて微笑む

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smileはlaughのように「アハハ」と笑うのではなく、にっこり微笑むイメージです。

 

基本的には善意や好意を表しますが、たまに「あざ笑う」という意味でも使います。そこはlaughと一緒ですね。

 

He smiled when he saw me.

彼は私を見て微笑んだ。

 

これは、彼が私を見て好意的にニコッと微笑んだというようなシーンを表しています。

giggle:くすくす笑う

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giggleは、laugh, smileに比べると難易度が高めの単語。英検でいうと準1級レベルです。難しい単語ですが、ドラマや小説などでは見聞きするので、この機会にニュアンスを押さえましょう。

 

giggleは特に子どもや若い女性がくすくすと笑うことを言います。とりわけ、こらえきれずに、無邪気に笑うときのイメージ。

 

The girls stopped giggling and became serious.

女の子たちはくすくす笑うのをやめて真剣になった。

grin:歯を出してニヤッと笑う

これはsmileよりも歯を大きく見せて、声を立てずににっこり笑うことを言います。歯を見せる、というのがポイント。特に、いたずらっぽい笑いを表します。

 

evil grin  ※このgrinは名詞

邪悪な笑み  

sly grin    ※このgrinは名詞

意味ありげな笑い、いたずらっぽい笑い

 

evilは「邪悪な」、slyは「ずる賢い、意味ありげな、いたずらな」という意味ですね。

 

校閲のブルックさんによると、

grinは100%ポジティブな笑いではなく、「裏側に喜びじゃない、何かがあるんじゃないの〜?」と思わせるような笑い

を指すそうです。

 

でも一方で、以下のような例も辞書や参考書に載っています。こういう例はNGなのか、ブルックさんに聞いてみました。

 

I grinned with delight.

嬉しくてニヤニヤした。

 

答えとしては、OKだそう。でも、使用頻度としては、evil grinなど「何か裏がありそうな笑い」の意味で使うほうが多いようです。

 

なお、grinには「笑う」の他に「歯をむき出す」「歯を食いしばる」という意味もあります。

 

マトメ 

 「笑う」にあたる動詞を下記にまとめました。

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いかがでしょうか。あれ? chuckle, guffaw, sneer, smirkなんて聞いていないよ…と思った方がいるはず。

 

実は、laugh, smile, giggle, grinの他に、まだ複数の単語があるのです。上の表を見て分かる通り、まず押さえるべき二大単語はlaughとsmile

 

giggleやgrinは海外ドラマを見ているとたまに聞くので、詳しくニュアンスを解説しましたが、他はとりあえず後回しでもOKだと思います。

 

ちなみに、chuckle, guffaw, sneerは英検準1級レベル、smirkは1級レベルの難易度の高い単語です。難易度高めの単語は以下に一言でまとめておきます。

 

  • chuckle→「くすくす」「くくっ」と笑うイメージ。嬉しいときに声を抑え笑うとき
  • guffaw→あけっぴろげにゲラゲラ笑うとき。ばか笑い
  • sneer→冷笑
  • smirk→悦に入ってニヤリとするイメージ

 

ライティング: つばめパブリッシング

イラスト:田島ミノリ

英文校閲&解説協力:Brooke Lathram-Abe

 

 

「コロナ禍」「在宅勤務」は英語で何と言う?(ネイティブ校閲 監修記事)

初めて在宅勤務をしたり

楽しみにしていた旅行をキャンセルしたり…

コロナをきっかけに世界中の人々の生活が大きく変化したといっても過言ではありません。

英語を学習中の人は、例えばオンライン英会話の先生に最近していることを話す、英語で日記を書くなど「英語で近況を表現する」機会が多いはず。

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でも、

  • 在宅勤務をしています
  • 休業中です
  • コロナ禍
  • 子どもの学校が休講で…

などの状況を英語で言うとなると…

…はっきり言って、難しいですよね。

本ブログでは、アメリカ人の専属校閲者と共に「コロナ禍」で使えるフレーズを厳選しました。是非参考にしてください。

「コロナ禍」を英語で言うと?

そもそも「コロナウイルス」自体、今まで滅多に使ってこなかった日本語ですよね。英訳は何でしょうか。

  • COVID-19(発音はコゥヴィッドナインティ ーンに近い)
  • coronavirus
  • SARS-CoV-2Severe acute respiratory syndrome coronavirus 2の略

色々な呼び方がありますが、校閲者に聞いてみたところ、SARS-CoV-2は、主に新聞などで目にする語とのこと。「日常会話で自然なのはCOVID-19では?」と回答をもらいました。

では、次の疑問!

「コロナ禍」は英語で何て言うのでしょうか。

「コロナ禍」という日本語自体、ごく最近になって報道やSNSで見聞きするようになりましたが、果たして英訳はあるのでしょうか。こちらも校閲さんに聞いてみました。

答えは、「コロナ禍」の直訳は今のところないが、近い語の中では

coronavirus pandemic

COVID-19 pandemic

がベストではないかとのことです。

次のリンクはCNNでpandemicという語句が使われている例です。

edition.cnn.com

 

例文も挙げておきます。

Businesses are closing because of the COVID-19 pandemic.

コロナ禍において、事業が休業している。

 

「在宅勤務をする」は中学単語だけで表現できる!

I work from home because of COVID-19.

コロナウイルスの影響で在宅で仕事をしています。

「在宅勤務をする 」は、work from homeです。

中学で習う単語だけで表現できるので嬉しいですね。

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※写真は、年中在宅勤務をしている私のPC横にぬっと顔を出す愛猫。奇しくも、その名はコロナ…

 

他にも、日本語で「テレワーク」と言うように、telework(テレワークをする)という動詞、teleworking(在宅勤務)という名詞もあります。そちらを使ってもいいでしょう。

ただし、teleworkは「インターネットなどを駆使して遠隔で仕事をしている」ニュアンスが濃く出ます。違いも知っておくと差がつくはず。

I work from home twice a week.

週に2回、在宅勤務をしています。

毎日在宅勤務ではなく、「週に〜回」と言いたいときは、以下のような語句を続けましょう。

  • once a week(週1回
  • twice a week(週2回)
  • three times a week(週3回)
働くお母さん&お父さんは、自宅で子どもをみながら働いている方も多いと思います。この状況は次のフレーズで表現できます。
I’m working at home while at the same time keeping an eye on my son.   
息子をみながら在宅で働いています。

 

逆に、この状況下でも、やむをえず出社している方もいるはず。そんな方はこちらのフレーズが役立つのではないでしょうか。

I have to go to the office to meet a client.

取引先と会うために出社しなくてはなりません。

ここで1つ文法のお話を。ここでmust(〜しなければならない)を使って、

I must go to work...

と言っても文法的には間違いではありません。

しかし、mustにするとニュアンスが微妙に違ってきます。

そもそもmustとhave toの違いって何でしょうか。

mustは「自身の意志で決心した、しなければならないこと」に使い、

have toは「外的な環境や要因があって、しなければならないこと」に使う傾向があります。

このご時世にわざわざ「出社しなきゃいけない」というのは、

  • 「上司に出てくるように言われた」
  • 「取引先に直接会わなくてはいけないから」
  • 医療機関で働いていて休めない」

など、「外的な要因があって行かなくてはいけない」という場合がほとんどでしょう。

したがって、この場合はmustではなくhave toを使ったほうが自然です。

mustとhave toの違いを詳しく解説した記事もご参照ください。

ej.alc.co.jp

 
学校休講は〈be out〉

「休講」という日本語自体、これまでは使う頻度が多くなかったはず。なので、これを英語で何と言うかいきなり聞かれても、分からない方が多いのではないでしょうか。
 
休講は〈be out〉でシンプルに表すことができます。
このoutは「〜の外に」「機能しなくなって」などの意味を持ちます。

My son’s school is out right now.

今、息子の学校は休講中です。 

My son’s school is out until summer.

息子の学校は夏まで休講です。 
 

マトメ 

  • コロナ = COVID-19
  • コロナ禍 = coronavirus pandemic
  • 在宅勤務をする = work from home
  • ◯◯の学校が休講だ = ◯◯'s school is out

 

ライティング:つばめパブリッシング

イラスト:田島ミノリ

英文校閲&解説協力:Brooke Lathram-Abe

[表で理解]hearとlisten toの違いは?

今日はhearとlisten toの違いについて詳しく見ていきましょう。

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そう思いますよね。確かに同じ意味で用いるケースはありますが、基本的にhearとlisten toの意味は全然違います!

 

hear:自然に聞こえる

hearは自然に聞こえてくるものを「聞く」際に使います。

例えば、外に散歩に出かけるとします。歩いていると、通りを走る車やバイクの音が聞こえ、すれ違う子どもたちが何か話している楽しそうな声が聞こえてくる…といったときの「聞こえる」はhearです。

特に意識していない状態でもひとりでに耳に入るときに使います。

I heard the sound of a violin.

バイオリンの音が聞こえた。

 Can you hear me?

-I can't hear you.

(電話口で)私の声が聞こえますか?

聞こえません。

2つ目の例は電話でのやり取りですね。

日本語で言う「聞こえる?」 「聞こえるよ/聞こえないよ」はhearを使います。電話の向こうから声が自然に聞こえてくるかどうかを問題にしているからhearと考えましょう。

 

例外:hearが「意識的に聞く」の意味になるとき

実は、hearはlisten toに近い意味で使われることもあります。

特に、演奏会、講義などに足を運んで音楽や公演を聞く場合は、listen toではなくhearを使うのが普通です。

I'm hearing her lecture.

彼女の講義を聞いています。

 あとは、「人の言い分を聞く」と言うときにhearが使われることも。

What happened? Let's hear it.

どうしたの? 話を聞くよ。

 例外を紹介すると話がややこしくなってしまいますね。

実際は「hear=自然に聞こえる」の意味で使うことがほとんどなので、まずは基本のほうを押さえましょう。

 

listen to:意識して耳を傾ける

listen toは、意識して聞くときに使います。このとき、実際に音や声が聞こえているとは限りません。「聞こえた/聞こえなかった」ではなく、意識して聞こうとする姿勢に重きが置かれています。

I listened to carefully, but heard nothing.

注意して耳を傾けたが、何も聞こえなかった。

 I like listening to music. 

私は音楽を聞くのが好きです。

音楽を聞くときは、意識的に曲を選んで聞くのが普通なので、listen toを使います。

Are you listening? 

ちゃんと聞いてる?

 これは日常会話でやり取りしていて、相手がこちらの話に集中していないようなときに言うフレーズです。海外ドラマで登場人物が喧嘩をしているシーンなんかで耳にします。このとき、(×)Are you hearing? にしてしまうと「私の言っていることをちゃんと自然に聞こえてる?」といった響きになるので不自然です。

 

ちなみに、hearとlisten toの関係は「無意識的に/意識的に」という点でseeとlookの関係と同じです。

english-gogaku.hatenablog.com

もご参照ください!

 

マトメ

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ライティング:つばめパブリッシング

イラスト:田島ミノリ

 

イラストについて

本ブログは「英語学習のブログにも書籍のクオリティを」をコンセプトとして運営しており、プロのイラストレーターさんにイラストを発注しております。

可愛いイラストとともに、読者の方が少しでも学習を楽しめるようにと願っております。

各記事では、メインキャラクターであるパンダが度々登場して解説してくれる予定です。

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※一部無料のイラストサイトからのダウンロードを使用しておりますが、順次変更していく予定です

イラストを描いている人

田島ミノリ

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服飾系の大学を卒業後、出版社に勤務。
デザインや図版・挿絵を手掛ける。
その一方で、専門学校の夜間部に通い、イラストレーションを学ぶ。
2018年からフリーランスイラストレーターとして書籍、雑誌、web等のイラストを中心に活動中。
また、展示会やイベント等にも多数出展している。
ゆるめのテイストで人物や動物を描くのが好き。
主に、PhotoshopCS5、IllustratorCS5、透明水彩、鉛筆等を使用。

◯主な制作実績
『四季のけんこう』カットイラスト
『1+1で英語が伸びるドリル』カバー・本文挿絵
『1回読んだら忘れない 中学英語』カバー・本文挿絵
『中学・高校6年分の英語が10日間で身につく本』カバー・本文挿絵
『即効!成果が上がる 文章の技術』カバー・本文挿絵

HP→https://minoriedesign.jimdofree.com/
Twitterhttps://twitter.com/ta_shishi_ma